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講師紹介

ジェラルド・アサヤグ

ジェラール・アサイヤグは、2011年から2017年まで音楽と音響の技術の研究室(Ircam/文化省、CNRS、ソルボンヌ大学の監督下)を指導し、その中でレプレゼンテーションチームを率いた。以来、彼はIRCAMの音楽研究分野の定義において常に重要な役割を果たしている。

彼の研究対象は、プログラミング言語、機械学習、ビジュアルおよび制約プログラミング、計算音楽学、音楽モデリング、コンピューター支援作曲など、音楽表現の問題に焦点を当てられている。アサイヤグのチームは、共同研究者と協力して、国際的な評判を得ているOpenMusicやOMaxなどのコンピュータによるソフトウェアを開発し、これらは作曲支援、分析、即興演奏に多くの国で使用されている。

アサイヤグは、理論的な出版物やOpenMusic、OMaxなどの一般的な技術を通じて、音響信号から記号的信号まで、情報のさまざまなレベルとスケールを横断する、機械と人間の間の音楽的対話を説明するための概念を定義した。そのデザインは現在、人間と機械の間の新しい世代の芸術的相互作用を目指し、共同創造性というアイデアに向かって進化している。

ミカエル・マルト

Ircamのミュージカル・レプレゼンテーション・チームの研究者であり、Ircamの教育学部で音楽コンピューティングを担当するディレクターで、ソルボンヌ大学の副研究ディレクターである。また、作曲家としても活動しています。エンジニアリング、作曲、指揮といった科学と音楽の二重のバックグラウンドを有し、特にコンピューター支援による作曲と音楽の形式化に焦点を当てた研究を行っています。

1990年10月に学生としてIrcamに入学して以来、1992年にリサーチ作曲家として活動を始め、研究と教育に重点を置いています。特に、作曲およびミュージカル・コンピューティングのコースに重点を置いています。

現在、彼の仕事は以下の3つの軸で展開しています。
- モデリングと音楽表現: 作曲や生成音楽における形式的なモデルの表現力に関する研究、およびオープンな作品のモデリング。
- コンピュータ支援作曲のためのインターフェースとツールの開発。
- 音楽分析、コンピュータ支援による音楽演奏および音楽創作。

マルコ・フィオリニ

マルコ・フィオリーニは、芸術的なバックグラウンドと科学的な知識を兼ね備え、即興演奏と新しい形式の音楽表現に専念するイタリアの音楽家兼研究者である。コペンハーゲンのオールボー大学でサウンドと音楽コンピューティングの修士号、ボローニャ音楽院でジャズギターの学士号と電子音楽の修士号、ボローニャ大学でコンピューターエンジニアリングの理学士号を取得している。

現在、彼はIRCAMの音楽表現チームのメンバーであり、特にREACHプロジェクトにおいて共創即興ソフトウェアSomax2に関連する研究に従事しています。この一環として、人工エージェントを用いた即興音楽における新しい形式のインタラクションを模索している。

彼はジョエル・レアンドレ、ロレンツォ・コロンボ、シルヴァン・リュック、ジェルジ・クルターグ・ジュニア、ジャン=マルク・モンテーラ、ホース・ローズ、テルクジラなどの音楽家と共に芸術研究プロジェクトに取り組んでいる。自由即興、自発的作曲、サウンドパフォーマンス、サウンドアートの分野を横断し、マニフェステ(パリ、ジョルジュ・ポンピドゥー・センター)、クラング(デンマーク王立)などの権威ある即興音楽祭や現代音楽祭でも演奏し、数多くのコンサート、プレゼンテーション、ワークショップを国際的に行っている。

後藤 英

作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。刺激的な作品で新たなテクノロジーと関連させて発表している。フランス、パリにあるポンピドゥー・センターのIRCAMの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、現在は東京芸術大学の准教授。

主な賞歴は、ボストン・シンフォニー・オーケストラ・フェローシップ、タングルウッド音楽祭より、クーセヴィツキー賞、ワシントン州のマルゼナ国際作曲コンペティションにて第1位、ドイツにてベルリナー・コンポジション・アウフトラーゲ1994、パリのユネスコで行われた、IMC国際作曲家会議にて入選、フランス政府よりDICREAM、ドイツ、ベルリンのミュージック・シアター・ナウ・アワード2008にて受賞、フランス、バン・ニューメリック4、アンガン・デ・バン・デジタル・アート国際フェスティバルにて、「OFQJダンス・ニューテクノロジー賞」を受賞、2010年ブラジルのFileフェスティバルにてFILE PRIX LUXのElectronic Sonority Honor Award 賞、2011年イタリアにてAction Sharing 2の大賞を受賞、2013年KAO国際キネティック・アート・コンペティションにて第2位、同年オーストリアのアルスエレクトニカにてデジタル・ミュージック&サウンド・アートの栄誉賞を受賞などが挙げられる。作品は世界各国の音楽祭、レゾナンス/IRCAM、タングルウッド音楽祭、ICC、SONAR、 Haus der Kultures der Welt, ISEA、NIME, ヴェネツィアビエンナーレなどにて演奏されている。

http://gotolab.geidai.ac.jp/

森威功

作曲家。マルチ・チャンネルの音響作品やライブエレクトロニクス作品、Visual Musicなど様々なタイプの電子音響音楽を制作し、作品はICMC国際コンピュータ音楽会議、ニューヨーク電子音響音楽フェスティバル、北京国際電子音響音楽祭など国内外で演奏されている。近年は台湾ソニック・アーツ・フェスティバル2015、アジアコンピュータ音楽プロジェクト2018 in バンコク、ICMA Music Showcase: ASIA 2022のプロデュース、そして東アジア地域における大学間交流コンサートや国際コンクールの審査員、講習会の開催など国際的な教育活動にも尽力している。ニューヨーク大学大学院ミュージックテクノロジーコース修士課程修了。 作曲をロバート・ロウ、ジョエル・チャダベ、サウンドプログラミングをリチャード・ブーランジェ、ニック・ディドコフスキーの各氏に師事。現在、洗足学園音楽大学 音楽・音響デザインコース教授。2016年から2021年まで国際コンピュータ音楽協会(ICMA)のアジア・オセアニア地区のディレクターを務めた。

https://www.senzoku.ac.jp/music/teacher/takeyoshi-mori

佐原洸

作曲、電子音響デザイン。作品は有機的で流動的、繊細な音響を特徴とする。

東京音楽大学、東京藝術大学大学院、パリ国立高等音楽院(CNSMDP)第一課程、第二課程の作曲専攻をそれぞれ卒業、修了。2019年度フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)作曲研究員。第29回現音作曲新人賞富樫賞受賞。第82回日本音楽コンクール入選。作品はEnsemble Intercontemporainなどの団体によってアジア、ヨーロッパ各国で演奏される。仏BabelScoresより作品の一部が出版されている。

パリ国立高等音楽院在学中に開始した器楽と電子音響のために書かれた作品における電子音響パートの演奏ではC×C 作曲家が作曲家を訪ねる旅 Vol.3(神奈川県民ホール)、フェニックス・エヴォリューション・シリーズ(ザ•フェニックスホール)などの演奏会に参加し、これまでに約80作品の演奏に携わる。

SPAC-E、kasane主宰。洗足学園音楽大学非常勤講師。

https://kosahara.com